ばりすたの株式備忘録

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ばりすたの株式備忘録

株の世界で5年後も生き残っていたい…

MiNA社に対する投資契約の締結について

ゴールデンウィークにもかかわらず(だから?)、本日2017年5月3日(水)の午前中にそーせい(4565)からIRが出ましたね。 これは「理解や情報収集、解釈、勉強に時間かかるだろうから、オタクども、連休中にしっかり勉強しておけよ」ってメッセージなんでしょうか(汗

本契約の主な内容は以下の通り。

・そーせいはMiNA社買収のオプション権を含む投資契約を締結し、一時金3,500万英ポンドをMiNA 社へ出資して25.6%の株式を取得

 

・進行肝がん治療用の新規小分子活性化RNA候補であるMiNA TherapeuticsのMTL-CEBPAに関するフェーズI/Ⅱa臨床試験(OUTREACH)の結果によるマイルストン達成と関連した段階的な条件付対価体系

 

MiNAは引き続き独自の開発並びに小分子活性化RNA(saRNA)プラットフォームを強化、多様な適応においてさらなる新規saRNA治療のパイプラインを築く

 

本契約の狙い

「本契約の目的」にも記載されているように、"当社の中長期戦略において述べてまいりました戦略に基づくM&Aによる成長の一環として行うもの"なので、パイプラインの獲得というよりは、中長期的な視点でMiNA社の技術や特許の獲得を狙ったものと言えます。しかも、臨床試験の結果による段階的な条件付対価体系とすることでリスクを抑えようとする姿勢も伺えるので、とても好感が持てます。

 

Peter氏とDeclan Doogan氏も関わっている企業なので、満を持して!という感じなのでしょうか。

 

今後の見通し

このオプション権の行使は、今後12~18カ月以内と見込まれるOUTREACH試験における臨床上の特定マイルストンの達成状況の評価により決定します。HCCの適応におけるMTL-CEBPA*の詳細に渡る臨床試験データを条件とすることで候補品の臨床的な可能性が明確になるものと見込んでいます。

まずは、何といってもこの臨床試験の結果がどうなるかが試金石になります。2018年内には結果が出るとのことで、まだ少し先ですがこの動向は要チェック。

First-in-Human Safety and Tolerability Study of MTL-CEBPA in Patients With Advanced Liver Cancer - Full Text View - ClinicalTrials.gov

f:id:barista_stock:20170503133055p:plain

また、今回の肝がん治療だけでなく、肝疾患の進行遅延あるいは抑制、肝機能改善と広く展開していけそうなことも書いてあったので、そちらの動向も期待したいですね。

 

さらに、今回の契約締結によって「核酸医薬」に進出することになるかと思います。ペプチド・たんぱく質からRNAへと。これも、そーせいの中長期的な展望が垣間見えとても好感が持てるもの。ただ、"核酸医薬の大部分が不安定で分解しやすいRNAのため、生体内での運搬が難しい"と耳にしたこともあり、現在はどうなっているのか、またMiNAの技術は優れていてその点をカバーできているのか、などは(※下記【追記】参照)今後もさらに情報収集して勉強していかなければ…です。 

 

【追記】

RNAについての理解がもろもろ不足していたので、いろいろ調べてみました。まだ勉強途上ですが、下記にまとめています。ご参考まで。

barista-stock.hatenablog.com

 

お金まわりのこと

今回のIRで明記されている支払いが発生しうる金額は以下の通り。

・一時金3,500万英ポンド(約50億円)MiNA 社へ出資して25.6%の株式を取得

 

・同社に対する追加の株式取得により全株式を1億4,000万英ポンド(約200億円)で取得し完全子会社化の可能性を持つオプション権を取得します

 

・本契約に基づく全オプション権を行使してMiNA社を完全子会社化した場合、MiNA社株主に対して2億4,000万英ポンド(約350億円)を上限とする条件付対価を支払うこととなります

 

1つ目の50億円の支払いは確定のものだと思いますが、これだけであれば特に増資の懸念はないですよね。

また、MTL-CEBPAの臨床試験結果が2018年中に出るとのことなので、Mシリーズの進捗が良好であれば、問題なく賄えるでしょう。さらに導出も狙えるのであれば、資金面での不安はありません。

仮に臨床試験の結果が良くなかった場合は追加資金の支払いもないはずなので、獲得した技術・特許を活用してこれからがんばっていきましょう、という話だと思います。

結局、問題になってくるのは今回の投資契約というよりは「Mシリーズの進捗状況」であって、これがコケてしまうと今回の投資資金の支払いも厳しいものになってくるのではないでしょうか。と考えると、さすがにMシリーズでもある程度手応えを得ている(資金面での目処が立ってきた)ので、次の一手を打ったとも考えられます(あくまで妄想…)。

 

さて、これがカタリストとなるかどうか…連休明けの株価動向、要注目。

 

f:id:barista_stock:20170503141241p:plain

f:id:barista_stock:20170503141255p:plain