ばりすたの株式備忘録

ばりすたの株式備忘録

株の世界で5年後も生き残っていたい…

"出来高に着目した銘柄分析"を試行錯誤している件

最近気になっていた「出来高」に関する本を読了。

ここで得た知識と、出来高分析のアプローチの一つ「逆ウォッチ曲線」とを、自分なりに考えて融合した内容を書き留めておきたいと思います。

まず、本書のエッセンスについて誤解を恐れずに言うのであれば、下記の2点に集約できると思います。

本書を特徴づけているのは、著者が「市場は大口投資家によって操作されている」と考えていること

操作された市場で、値動きの背後にある真実を暴き出してくれるのが出来高

 

つまり、大口がコントロールするのは「値動き」ではなく「一般投資家の群集心理」であり、それを見抜くためには、隠すことのできない「出来高」に着目し、その出来高を使って将来の値動きを確認・予測するアプローチがこの「VPA(Volume Price Analysis)」だ、ということだと理解しました。

 ※参照:ワイコフの「努力と結果の法則」
出来高と価格は常に一致し、努力(出来高)の結果として結果(出来高)が生じる、という法則

 

本書では基本的な分析プロセスとして、

  1. ローソク足出来高を短期・中期で分析(マクロ、ミクロ)
  2. チャート全体を長期トレンドで分析(グローバル)

というステップが挙げられていました。以下では、まず「ローソク足分析」「チャート分析」について触れ、最後に自分なりの分析手法や銘柄分析のスタンスについて触れたいと思います。

【目次】

 

ローソク足分析で押さえるべき5つの基本原理

5つの基本原理は以下の通りですが、ここでは「ヒゲ」と「実体」の大きさを重視しています。

原理1

ローソク足を見てまず注目すべき点はヒゲの長さである。これは近い将来の強さや弱さ、優柔不断性、そしてもっと重要なのは、市場センチメント(市場心理)を教えてくれるから。

原理2

ヒゲがない場合、終値の方向の強い市場センチメントを表している。

原理3

小さい実体は弱い市場センチメントを表し、大きい実体は強い市場センチメントを表している。

原理4

同じタイプのローソク足でも、トレンドのどこで現れるかによってまったく異なる意味を持つ。長いトレンドや保ち合いの中のどの位置にそのローソク足が出現するかに常に注意することが重要だ。

原理5

価格は出来高によってその妥当性が証明される。まずローソク足を見て、次に出来高によってその値動きに妥当性があるのか、あるいは例外なのかをチェックする。

 

上記原理のように、まずはローソク足で短期・中期のトレンドを押さえます。ただ、「原理4」ではどういったトレンドの中にいるのかを知っておく必要があるので、次のチャート全体の分析も同時に行っていく必要がありますね。

 

チャート全体を分析するための5つの概念

アキュミュレーション(買い集め)
ディストリビューション(売り抜け)
試し(「少ない出来高」を伴う"供給の試し"と"需要の試し")
売りのクライマックス

■ 売りのクライマックスでは、実体が小さく、上ヒゲが長いローソク足が、出来高を伴って出現
ローソク足が陽線か陰線かは重要ではなく、出来高の伴った「長いヒゲ」が重要

買いのクライマックス

 

本書では「市場は大口投資家によって操作されている」という考えのもと書かれているので、下図のような市場サイクルが大口投資家によって形成されているものとされています。これを念頭に、いまトレンドのどこに位置しているのかを把握しておくことが重要ですね。

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チャート上で最も重要な領域である支持線抵抗線

チャート分析では支持線抵抗線は最重要だと考えられています。

なぜなら、支持線抵抗線はトレンドが生まれる場所であり、トレンドが反転し、方向を変える場所だから。また、アキュミュレーションとディストリビューションが発生し、売りのクライマックスと買いのクライマックスが発生する場所でもあります。

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このような保ち合いでは、出来高を2つの観点から分析します。

1つは、値動きが横ばいのときの出来高を見て、それが売りや買いのクライマックスに発展して大きな反転につながるのかどうか

もう1つは、ブレイクアウト後の出来高と値動きについてです。ここから、トレンドがどこまで続くのかについての手がかりを探っていきます。

※参照:ワイコフの「原因と結果の法則」

出来高(原因)が少なければ値動き(結果)も小さい、反転にかかる時間(原因)が長ければその結果として起こるトレンドは劇的で長く続く、とするもの。つまり、市場は一定の価格水準における横ばい期間が長いほど、ブレイクアウトして反転する可能性が高くなる。

 

ここでのポイントは「ブレイクアウトの見極め」であり、その中でも特に注目すべきは「新高値ブレイク」ですね。それに関しては下記記事にまとめているので、興味ある方はご参照あれ。

barista-stock.hatenablog.com

 

自身の分析にどう活かしているか?

ワイコフの「努力と結果の法則」では出来高と価格は常に一致し、努力(出来高)の結果として結果(出来高)が生じる」と考えられていますが、実際には出来高が株価に先行することが多くあります(参照:逆ウォッチ曲線/楽天証券オンラインヘルプ)。なぜなら、出来高は大口であっても決して隠すことのできないものだから。したがって、出来高と株価の関係から需給を見極め、大口の動きをいかにきちんと捉えることができるかが、分析においては重要になってくるでしょう。

そこで問題になるのが、自分自身が行う日々の分析にどう取り込んでいくか、ということ。ただし、分析自体が目的ではないので、いかに省力化して日々のルーティンに取り込めるかもポイント。TL上に流れるツイートなども参考にしながら、いろいろ試行錯誤しました。まだまだ試行錯誤の最中ですが…。

 

僕の場合は、まずファンダ分析で銘柄を絞ります。オニール流の分析切り口(オニールの成長株発掘法)で。次に、そのファンダ分析をもとにいくつかピックアップした注目銘柄の、日々の株価や出来高データをExcelに取り込み、そのデータをポンと反映させたグラフがこちら。

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詳細の説明は省きますが、これをベースに、あとはチャートを見て売買のタイミングを判断するようにしています。

まだ実績は浅いですが、DUKE。さんの「新高値ブレイク投資術」と掛け合わせながら、自分なりの投資手法に昇華すべく、今後も試行錯誤を続けながらブラッシュアップしていきます。

 

最後に(銘柄分析のスタンス)

空投資家 (@KaraTohshi) | Twitter さんの下記ブログ記事を読んで、自分自身も気をつけなければなと思ったので、その点にも触れておきます。

karatoushika.com

空投資家さんのこのブログ記事は、そもそも、ある投資家さんの以下のようなつぶやきを見て感じられたこと、考えられたことをまとめたものです。

最近はきっちりと銘柄分析をする個人投資家が増えた印象。

しかし、銘柄分析がパフォーマンスにそれほど報われるとは思わない。投資は頑張って報われる世界じゃない。

僕もそう思います。

確かに、銘柄によっては、きちんと分析せずに度胸と反射神経だけで飛び乗った銘柄の方が利益を上げてるケースもありますし、分析して銘柄に惚れ込んでしまったが故に、投資の判断が偏ったり、鈍ったりしてしまうことも…。

ただ、僕自身、分析して自分なりの仮説を持っておかないと、あとで検証して再現性を高められないと考えた結果、銘柄分析にしっかりと取り組むようにりました。もちろん、銘柄分析は目的ではなく、投資で利益を上げるための手段なので、それは肝に銘じて、時間効率も意識して取り組んでいく必要はありますが。

空投資家さんのブログ記事に、いい気づきをもらえました。感謝です。

 

※当記事の内容は、自分自身の成長過程を記すために備忘録として書いた記事です。あくまでも現時点の一部の内容にすぎないので、その点はご了承ください。活用する場合は自己責任で。