ばりすたの株式備忘録

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株の世界で5年後も生き残っていたい…

バイオ業界の最強タッグ!そーせい × ペプチドリーム

バイオ業界に明るい話題です!(すぐに株価に反映されるかは知りませんw)

 

バイオ銘柄の時価総額上位2社であるペプチドリーム社(4587)そーせい社(4565)が戦略的共同研究契約の提携を発表しました。

※この2社については下記記事でも簡単に触れているので、気になる人は読んでみてください

barista-stock.hatenablog.com

 

提携の内容について

  • ペプチドリーム社発表

ヘプタレスとの炎症性疾患治療薬の研究開発・商業化を目指した戦略的共同研究契約締結のお知らせ(2017年6月29日)

  • そーせい社発表

子会社Heptares社とペプチドリーム社、炎症性疾患に対する治療薬の研究開発・商業化を目指した戦略的提携契約を締結 (2017年6月29日)

 

どんな提携内容なのか、簡単に触れておきます。

両社のもつ業界屈指のプラットフォーム、および前臨床・臨床段階における開発力を結集します。

Heptares社は、両社が選択した GPCRターゲットに対して、同社の StaR®プラットフォームおよび3次元構造に関する知見を用いた研究を行う予定です。

ぺプチドリーム社は、独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide Discovery Platform System)の技術を用いて、GPCRターゲットに対する特殊環状ペプチドを特定し、更なる開発のためにヒットペプチドもしくは低分子薬を最適化します。

要は、バイオトップ2の会社が持つ「とっておきの技術」を使ってすんげーことしようとしてるぜ!って話。

まずは炎症性疾患治療薬にターゲットを絞ってのスタートですが(なぜ絞ったかは、現時点では不明)、IRに「重要な標的に対してファースト・イン・クラスの医薬候補品の共同研究開発を目的とした契約を締結」と記載があるので、今後もターゲットを広げていくのは間違いないでしょう。

 

で、これの何がすごいのか、簡単に説明します。 

 

創薬成功確率を限りなく高める提携

ペプチドリーム社の資料を拝借すると、新薬の開発には、以下のような複数のプロセスにわたってリスクが存在しています。 

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※ペプチドリーム株式会社「2017年6月期第2四半期決算説明会資料(PDF)」より抜粋

 

どのプロセスも重要なのですが、特にプロセスの初期段階が重要だと考えます。

というのも、プロセスの初期段階でしっかりとターゲットを選定・同定し、リード化合物を最適化できなければ、そもそも進捗していかないし、仮に前臨床・臨床試験に進めたとしても、前段階までがしっかり詰まっていなければ膨大な時間や費用を無駄にしてしまうからです。

そこで、今回の提携のメリットにつながります。 この提携でどこのリスクが軽減されるかというと、以下の通り。それぞれ説明します。

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HeptaresのStaR®技術

HeptaresのStaR®技術により、GPCRの構造を変えずに細胞膜から取り出すことが可能であることや、比較的結合能の弱いリード化合物と結合した状態での構造解析が出来るなどの特徴を持っています。そのため、精度の高い立体構造解析が可能になります。

Heptares社 (StaR®技術と構造ベース創薬)|ビジネスモデル|事業概要|そーせい

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ペプチドリームのPDPS

ペプチドリームのPDPS(Peptide Discovery Platform System)は、以下の3つを組み合わせて作り上げた創薬プラットフォームシステムです。

  • 人工RNA触媒「フレキシザイム」
  • それを使い1本の試験管内に1兆個以上の多種類の特殊ペプチドを作り出す「FITシステム」
  • できた特殊ペプチドを高速かつ正確にスクリーニングし、ターゲットとする特殊ペプチドを選び出す「RAPIDディスプレイシステム」

このシステムによって、従来の方法では1年近くかかるとされるスクリーニング作業を、最短3週間程度に短縮し、かつ成功確率を高めているとのこと。

 

このように、今回の戦略的提携は、新薬開発の初期プロセスにおいての精度を高め、成功確率を飛躍的に高める取り組みになるであろうと期待できるのです。

 

今後の期待

既述の通り、まずは炎症性疾患治療薬にターゲットを絞ってのスタートですが、技術的な相乗効果は計り知れないので、ターゲットは随時広がっていくはずです。

また、もう1つ期待されるのがJITSUBO社(そーせいの子会社)とのさらなる連携。このJITSUBO社は高品質なペプチド原薬を安価に製造できる技術を持っているからです。

JITSUBO社(新規ペプチド創薬技術)|ビジネスモデル|事業概要|そーせい 

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つまり、Heptares × ペプチドリーム × JITSUBOの提携が実現されれば、ペプチド医薬もしくは低分子医薬を、確度高く、そして早く、安く製造することが可能になるのです。ここまで来ると新薬開発のリスクもかなり低減されるはずなので、医薬業界を大きく変えるほどのインパクトも出てくるのではないでしょうか。

 

そうした提携の発展も想像してニヤニヤしながら、長期目線でそーせい株を保有していきたいと思います(現時点ではペプチドリーム株は未保有…涙)。

 

ペプチドリーム(4587)

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4587.T&tm=6m&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

そーせいグループ(4565)

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4565.T&tm=6m&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=