ばりすたの株式備忘録

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株の世界で5年後も生き残っていたい…

今秋の国策テーマ!?今のうちに「認知症対策」関連銘柄をチェック

次のツイートにもあるように、認知症対策は国策ともいえるテーマですね。


公明党がまとめた認知症施策推進基本法案については、下記記事でも触れられていますが、ポイントは4つです。

  • 国は認知症施策を総合的に策定、実施する「責務」を持つ
  • 認知症患者や家族、事業者らの意見を聞き、認知症施策推進基本計画をつくるように政府に義務付け
  • 国や地方自治体は正しい知識の普及や成年後見制度の利用促進、認知症予防の研究開発推進などに取り組む
  • 9月21日を「認知症の日」に定める

www.nikkei.com

 

認知症というのは、日本だけでなく、世界的にも社会的な課題であり、当然解決に向けて取り組んでいかなければいけないテーマです。それを踏まえた上で、投資家としては、どんな会社が関連しているのかを押さえておくことも大切。

というわけで、今回は、僕なりの視点で「認知症対策」に関連する企業を、3分野から16社をピックアップしてみました。

他にも、こんな分野とか会社とかもあるのでは?と思った方は、ぜひご指摘いただけると嬉しいです!

 

介護/保険

学研ホールディングス(9470)

9月4日に日本政策投資銀行と共同で介護大手のメディカル・ケア・サービス(MCS)の全株式を買収すると発表したことを好感して、株価は5日以降で20%近く上昇しました。

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買収の背中を押したのは、メディカル社が持つ認知症ケアのノウハウ。国内で269棟の認知症グループホームを持ち、居室数では5156室で国内首位に立つ。一方で学研は比較的健康な高齢者が対象のサービス付き高齢者住宅(サ高住)がメイン。認知症ケアを目的としたグループホームが手薄で「重度の認知症患者の対応は弱点だった」

とのこと。この買収されたMCSは、認知症グループホームの居室数は国内首位で、2017年8月期に6億円弱の営業利益を稼ぎ出しているため、短期的にも業績寄与が好感されたようですね。

https://chart.yahoo.co.jp/?code=9470.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

T&Dホールディングス(8795)

生保持株会社で、TKC等と提携して中小企業向けに強い大同生命と、個人向け柱の太陽生命が中核の企業。そのうち、個人向けが主体である太陽生命は、2016年3月という比較的早くから「ひまわり認知症治療保険」を手がけていました。

〜関連記事〜

(家計のギモン)認知症保険、保障内容は アルツハイマーなど対象 ファイナンシャルプランナー 畠中雅子さん :日本経済新聞

認知症に対応した民間介護保険5選!メリット・デメリットを検証 | 介護の123

https://chart.yahoo.co.jp/?code=8795.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

認知症診断

次は、先日の日経の記事でも取り上げられていた診断関連の企業から4社。

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島津製作所(7701)

島津製作所は、同社フェローの田中耕一氏がノーベル賞受賞した技術を活用した検出法を確立(リリースはこちら)。

〜関連記事〜

長寿研・島津、アルツハイマー病の原因物質 高精度に検出 :日本経済新聞

田中耕一氏に聞く、アルツハイマー病変早期検出の意義:医療:日経デジタルヘルス

https://chart.yahoo.co.jp/?code=7701.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

日立製作所(6501)

・ 日立、認知症の早期診断技術開発へ 北大と19年3月メド :日本経済新聞

https://chart.yahoo.co.jp/?code=6501.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

浜松ホトニクス(6965)

浜松ホトニクス、早期認知症診断支援システムの研究開発を加速 | 認知症ねっと

浜ホト、認知症診断システムでマイクロソフトと連携 :日本経済新聞

<東証>ホトニクスが高い 野村が目標株価6300円に :日本経済新聞

https://chart.yahoo.co.jp/?code=6965.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

シスメックス(6869)

シスメックスとエーザイ、アルツハイマー病疑いを血液で発見 :日本経済新聞

https://chart.yahoo.co.jp/?code=6869.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

認知症関連治療薬

最後は、認知症関連治療薬の創薬/製薬会社。何度か僕の記事でも触れていますが現在、日本国内で認知症の薬として認可されているのは、アリセプト、レミニール、リバスタッチパッチ/イクセロンパッチ、及びメマリーの4種類があります。

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これらの薬を日本国内で取り扱っているのは以下の4社。

エーザイ(4523)

アリセプト

※参照:アリセプト(ドネペジル)の適応効果、使い方、副作用を専門医が解説

武田薬品工業(4502)

・レミニール(ヤンセンファーマ→武田)

※参照:レミニール(ガランタミン)の効果、使い方、副作用を専門医が解説

小野薬品工業(4528)

・リバスタッチパッチ 

※参照:認知症専門医が最初にイクセロン/リバスタッチパッチを選択する理由

第一三共(4568)

・メマリー

※参照:抗認知症薬メマリー(メマンチン)なく認知症外来は成立しない理由

 

〜関連記事〜

認知症 意外に知られていない6つのこと : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/6

 

富士フイルム(4901)

富士フイルム本体ではなく、子会社の富山化学工業が開発を進めているT-817MAも、株価への影響が大きいと、その進捗が注目されているパイプラインです。

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T-817MAは、アルツハイマー認知症の病因と考えられるアミロイドβ蛋白、及びリン酸化タウ蛋白蓄積による神経傷害モデルにおいて、神経細胞傷害を抑制し、アルツハイマー認知症の進行そのものを抑制できる薬剤として期待されているようです。

Efficacy and Safety of T-817MA in Patients With Mild to Moderate Alzheimer's Disease - Full Text View - ClinicalTrials.gov

Efficacy and Safety of T-817MA in Patients With Mild to Moderate Alzheimer's Disease (US202) - Full Text View - ClinicalTrials.gov 

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4901.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

大塚ホールディングス(4578)

大塚製薬が近年力を入れているのはアルツハイマー認知症に伴う行動障害」と呼ばれる分野です。

アルツハイマー認知症の症状には様々なものがあり、イメージされやすいのは記憶や判断力の低下。その他、介護している方を特に苦しませている症状として挙げられるのがBPSD(行動・心理症状)と呼ばれるもので、その中でも徘徊や暴言・暴力のような行動を伴う症状が「行動障害」と呼ばれています。

そのアルツハイマー認知症に伴う行動障害」の開発品としては、

  • OPC-34712「REXULTI」(ブレクスピプラゾール)
    ※「エビリファイ(アリピプラゾール)」の後継薬と位置づけられているもの
  • AVP-786

の2つがあります。

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〜関連記事〜

大塚HD、4200億円買収に"高すぎる"の声 | 医薬品・バイオ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」アルツハイマー型認知症に伴う行動障害(アジテーション)を対象とした追加フェーズ3 試験の開始について|ニュースリリース|大塚製薬

AVP-786 - Alzheimer's News Today

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4578.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

タカラバイオ(4974)

創薬そのものではないのですが、興味深いリリースを見かけたのでピック。

株主・投資家情報 - 塩野義製薬株式会社よりヒトiPS細胞由来ミクログリア製造法の全世界での独占実施権を取得

下記記事によると、

タカラバイオ20日、ヒトのiPS細胞由来の脳や脊髄にある細胞を安定的に作り出すノウハウを塩野義製薬から取得したと発表した。中枢神経の免疫を担当する「ミクログリア」と呼ばれる細胞を製造する技術でアルツハイマー病などの創薬で期待できる。

とのこと。この細胞を安定供給できる体制をつくり、製薬会社に提供していくようです。

www.nikkei.com

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4974.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=


OTS(4565)&協和発酵キリン(4151)

オンコセラピー・サイエンスOTS)が創製し、協和発酵キリンにライセンスアウトした抗アミロイドβペプチド抗体「KHK6640」。日欧ともに、第1相試験継続中です。

KHK6640 第I相臨床試験(アルツハイマー型認知症患者を対象としたランダム化プラセボ対照二重盲検による反復投与試験)|関連する治験情報【臨床研究情報ポータルサイト】

A Single Dose Study of KHK6640 in Japanese Patients With Alzheimer's Disease. - Full Text View - ClinicalTrials.gov

A Study of Single and Multiple Doses of KHK6640 in Subjects With Prodromal or Mild to Moderate Alzheimer's Disease - Full Text View - ClinicalTrials.gov

A Repeated Dose Study of KHK6640 in Japanese Patients With Alzheimer's Disease - Full Text View - ClinicalTrials.gov

 

〜関連記事〜

協和発酵キリンが抗Aβ抗体の臨床試験を開始へ、オンコセラピー子会社がマイルストーンを受領:日経バイオテクONLINE

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4564.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4151.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

メドレックス(4586)

2018年7月20日に、以下のようなリリースが出ていました。まだ非臨床試験が始まったばかりですが、ニーズがあるということなので、今後の動向は注視しておきたいですね。

アルツハイマー治療貼付剤MRX-7MLL 非臨床試験開始のお知らせ(pdf)

当社では、アルツハイマー治療薬であるドネペジルとメマンチンの2剤を配合した貼付剤をMRX-5DMLとして製剤開発を進めていましたが、米国においてドネペジル・メマチン配合経口剤の販売量が伸びず、メマンチン経口剤、ドネペジル経口剤が処方される割合が依然高いという市場環境に対応して、メマンチン単剤、ドネペジル単剤それぞれの貼付剤を優先して開発する方針に切り替えて製剤開発を進めることにいたしました。この度、メマンチン含有貼付剤MRX-7MLLの製剤開発が完了し、非臨床試験を開始しました。

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4586.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

そーせい(4565)

先日、新薬の研究開発について日経に取り上げられた記事はこちら。

www.nikkei.com

 

このそーせいは、認知症関連でいうと4本のパイプラインが走っています。アルツハイマー病適応のM1、M4、M1/M4と、DLB適応のM1。

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詳細については以下の記事を読んでもらえればと思うのですが、そーせいの開発アプローチは競合他社が何度も壁にぶち当たって開発競争から撤退しているものとは異なるということもあり、個人的には大いに期待しているパイプラインです。

barista-stock.hatenablog.com

barista-stock.hatenablog.com 

https://chart.yahoo.co.jp/?code=4565.T&tm=1y&type=c&log=off&size=m&over=m65,m130,s&add=v&comp=

 

 

最後に、気になった記事を挙げておきます。
関連する企業は連想できなかったのですが、こういったことも、今後、さらに課題として浮かび上がってくるんでしょうね。

www.nikkei.com