ばりすたの株式備忘録

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株の世界で5年後も生き残っていたい…

そーせい 2019年12月期2Qの進捗

2019年12月期の第2四半期、5月に入って、立て続けに材料が出ました。

 

ファイザー社との開発における進捗

まずはファイザー社との開発における進捗発表。

2019.05.14
Pfizer社との多岐にわたる研究開発提携において進捗があり初の臨床開発候補物質を創出(pdf)

この提携の概要については、ホームページのパイプラインには以下のように記載されています。

2015年、当社グループは、Pfizer社との間で、Pfizer社が選択した複数の治療領域における最大10種のGPCR標的に関する新規医薬品の開発に係る戦略的提携契約を締結しました。選択された標的は、それぞれの疾患への重要な治療介入点として、既に確固とした臨床的、生物学的検証がなされておりますが、従来の創薬アプローチでの探索は大変困難であると確認されていました。そのためこれまでの医薬品は効果が不十分か、未承認という状況でした。

提携開始以降、当社グループはStaR®タンパク質、X線構造解析、リード分子薬導出や新たな知的財産権取得など、複数の成果を生み出してきました。

最大10本あるうちの、まずは第一弾として前臨床開発候補品が選定されたということ。しかも、このファイザーとの提携はまだまだ初期段階で、それぞれの進捗とともに得られるマイルが大きくなるものなので、引き続き長い目で見守っていきたいですね。 

 

QVM149の進捗

次に、新規喘息治療配合吸入剤QVM149にも進捗がありました。

2019.05.22
喘息患者を対象として開発中の新規喘息治療配合吸入剤QVM149の 第Ⅱ相臨床試験において新たに得られた有効性試験成績をATS2019で発表(pdf)

2019.05.24
新規の喘息治療配合吸入剤として開発中のQVM149について、医薬品販売承認を欧州医薬品庁へ申請(pdf)

QVM149の概要については、ホームページのパイプラインには以下のように記載されています。

QVM 149は、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)グリコピロニウム臭化物と長時間作用性β2刺激薬(LABA)インダカテロールおよび吸入コルチコステロイド(ICS)フランカルボン酸モメタゾンの3剤を配合した1日1回吸入の固定用量配合剤です。

グリコピロニウム臭化物の慢性閉塞性肺疾患COPD)に対する新たな適応を見出し、当社グループは吸入製剤としてリプロファイルし、2005年、当社とVectura社は、グリコピロニウム臭化物の開発・製造・販売に関するグローバルでの独占的権利をNovartis社が取得するライセンス契約を締結しました。Novartis社との契約に基づき、当社グループは開発マイルストンおよびグリコピロニウム臭化物が配合された全ての製剤の全世界の売上に対するロイヤリティを受領することとなっています。

QVM 149は現在Novartis社による第Ⅲ相臨床試験が行われています。QVM 149により息切れ症状が有意に減少するとともに、肺機能が改善し、総合的な生活の質も向上するというデータが示されています。Novartis社は2019年にQVM149の承認申請を行う予定であると公表しています。

喘息は気道に悪影響を及ぼす慢性疾患で、喘鳴、息切れ、胸部絞扼感、咳などの変動性の症状と、変動性の空気の流れの制限を特徴とします。多くの患者さまは自然に、また治療により症状が改善しますが、これらの誘発因子に繰り返し接することで症状が憎悪する可能性があります。Global Strategy for Asthma Management and Preventionは、炎症が持続することで気道がより敏感になり、重症化が引き起こされる可能性を指摘しています。WHOの推定では全世界での喘息の患者数は現在2億3,500万人で、小児においては最も発症頻度の高い疾患であると考えられています。

 

先日もツイートしたように、注目すべきは、治験結果が非常に良くて、優先市場である欧州に対して前倒しで販売承認を申請できたことだと思います。

これまで主な治療薬だったAdvairを有意に上回る肺機能改善が認められたし、新薬として競合になりうるTrelegyが喘息適応のPh3試験で重要な副次目標を達成できていなかったこともあり、1日1回吸入の3剤配合吸入剤であるQVM149が非常に優位なポジションにあるという状況です。

 

また、前倒しで申請されたということは、順調に行けば販売開始も早まる、つまり安定収益につながるロイヤリティの受領開始時期も早まることになります。

2018年12月期の決算資料では「2020年末までに欧州で発売予定」となっていて、申請が最大半年ほど早まっているので、順調に行けば来期2020年12月期の中頃からロイヤリティが乗ってくる計算になります。これまで、シーブリ® / ウルティブロ®の安定的なロイヤリティ収入のおかげで積極的な開発投資もできていたこともあるため、黒字化寄与はもちろん、事業成長にとってかなりのプラス材料になるのではないでしょうか。

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あと、ベクチュラ社からのIRにも記載がありましたが、今回の申請が承認された時点(これはおそらく来期?)で$5mのマイル受領がさらにあるのも楽しみですね。

 

なお、4半期ごとの収支トントンラインは、研究開発費と販管費、あとは原価やその他経費を踏まえると20億円ぐらいの売上が必要なはずで、シーブリ® / ウルティブロ®、オラビ、及びMedicxi社との提携におけるフルタイム研究者のコストなどの継続収入が見込めるものを除くと、だいたい10億円強の新規積み上げが必要になる計算(間違ってたら指摘をお願いします…)

今回、この2Qで新規受領したマイルは$5.5m(約6億円)なので、あと1本、$5mクラスのマイル受領リリースがあるといいですね!

ここまでの発表や進捗を見ると、次に動きがありそうなのは、第一三共案件、モルフォシス案件、CXCR4(Kymab案件)、M4、CGRPあたりかなと思っているので、それらを念頭に楽しみに待ちたいと思います。

barista-stock.hatenablog.com

 

ちなみに、チャートはこんな感じで、週足(右側)の雲を抜けるところ。ただ、年末から5ヶ月で2.5倍ぐらいになってるし、この価格帯は節目でもあるので、利確売りをこなしながら値固めをして、さらに上を目指すのがベストかと。

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とにかく、今期は「通期黒字」を有言実行して市場からの信頼を回復しつつ、豊富なパイプラインの進捗とともに株価も上昇していってほしいものです。

 

追記:タイヨウ・ファンド買い増し

付け足しですが、タイヨウ・ファンドの保有割合増加も、材料といえば材料ですかね。タイヨウ・ファンドは2018年5月25日付けで保有割合が5%を超えて以来、純投資目的でコツコツと増やしてきてくれています。

 

必ずしも同じになるとは限りませんが、「一部鞍替えタイミングを狙ってる?」ということについて、ペプチドリームへの投資を例に挙げて補足しておきたいと思います。タイヨウ・ファンドは、2014年11月にペプチドリーム社の株式5%超を保有する大量保有報告書を提出してから、1年半ほど保有していました。

https://toushi.kankei.me/c/1320/12508/

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その間、ペプチドリームは2015年12月に東証一部に市場変更。それを狙っていたのかどうか定かではないものの、ペプチドリームの事業が順調だったことはもちろんですが、チャートを崩すことなく、平均取得単価の2.5〜3倍ぐらいで売り抜け。タイヨウさん、ナイストレードです。

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そーせいのケースも、2018年の9月以降、一度は大きく株価を下げてしまったものの、その後田村社長が復帰し、まずは黒字経営へと方針転換して着実に成果を出している現状を踏まえると、上記と同じようなムーブを期待せざるをえません(あくまでも私見です)。