ばりすたの株式備忘録

ばりすたの株式備忘録

株の世界で5年後も生き残っていたい…

2020年大発会。あけましておめでとうございます。

2020年、始まりました。
アメリカとイランとの対立が激化するのでは?という地政学リスクから、日経もマザーズも全面安の大発会

www.nikkei.com

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昨年の大発会を見ると、昨年も日経は452円安で引けているので、下げから始まるという面では同じようなスタートでした。

barista-stock.hatenablog.com

 

ただ、値上がり率上位やストップ高銘柄を見ても、防衛関連が多く、少し雰囲気は違いそうだけど。。

 

大発会当日の、出来高率上位銘柄はこのような顔ぶれ。

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また、東一もマザーズも2%近く下げたことで、騰落レシオ(25日)は、東一は90台、マザーズは80台へ。マザーズ出来高が伴っていないのでイマイチではあるものの、東一はいい調整になればいいですねぇ…

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今年はオリンピックイヤーで、米国大統領選挙イヤーでもあるので、またボラティリティの高そうな一年ではありますが、資金が集中しそうなテーマに注目しながらも、個人的にはテクニカル分析を深めて、淡々としたトレードにも取り組んでいけたらなと思っております。 

 

というわけで、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ベストワンドットコム(6577) - WEB × "クルーズ旅行"の専門性で独自性を発揮

久しぶりに、テクニカル買いからの、ファンダで数字が好感されて株価急騰、という銘柄があり、事業内容や取り巻く環境の分析が興味深かったので、まとめてみました。

 

1.【テクニカル分析】不穏な動きを捉えた買いサイン

四季報発売前だし、特に監視していませんでしたが、11月末に不穏な動きをキャッチし、オリジナルの買いサインが点灯した銘柄がありました。銘柄は証券コード6577の「ベストワンドットコム」社です。

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テクニカル指標の具体的な計算は非公開ですが、右から2列め「sign」の✅が11/19に点灯。チャートを見ると、週足は底値ヨコヨコ圏、日足は60EMAに2度めのチャレンジ状態だったので、翌日11/20の寄りから買い、60EMAブレイクして強かったのでそのまま。また、翌日の11/21に一目均衡表の雲を上抜けたので追加でドン!しました。その後も順調な株価推移だったため、そのまま放置して企業分析をすることに。

※2019/12/26 引け時点の日足チャート

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2.【自社・競合①】クルーズ旅行に特化したオンライン旅行会社(OTA)

OTAの競合としては、オープンドア、エボラブルアジア、アドベンチャー、ベルトラ、旅工房などがあるものの、「クルーズ旅行専業」はベストワンだけ。クルーズ旅行は、一般的にはパッケージ商品(航空券、ホテル、クルーズチケットなどがセット)になって売られていることが多いですが、ベストワンではクルーズのチケット単体でも買えるようにして選択肢を増やすことで、ターゲットの裾野を広げることに注力しています。

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その甲斐もあり、ベストワンの顧客層は50歳代以下が63.5%と、クルーズ旅行者全体と比較すると年齢層はわりと低め。後でも触れますが、クルーズ旅行における競合はいわゆる大手旅行会社で、彼らは時間にもお金にも余裕のあるシニアをメインターゲットとしており、全体の年齢層が高めになっているのはそのためのようです。

また、ベストワンのIR担当の方によると、ここ5〜6年でリピーターも増え、過去1年の利用者で見ると全体の15%ほどを占めているとのこと(過去に一度でも利用のある方を対象とすると20%以上) 。

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3.【自社・競合②】一番の差別化ポイントは「接客力」

他社が手掛けている飛行機やホテルなどの商材に比べると、クルーズ旅行は参入障壁が高く、粗利率も高い分野のようです。つまりどういうことかというと、飛行機やホテルなどは、情報が豊富でユーザーのリテラシーも高いため、自分で検索して比較検討や購入ができるけど、クルーズ旅行は自力で得られる情報が少なく、ユーザーのリテラシーも追いついていないため、提供側の専門性が求められ、ゆえに、価格は付加価値分高く設定でき、まだ値崩れも起こりにくい状態である、ということです。 

「クルーズ旅行」という観点での競合は、既述の通り大手旅行会社ですが、彼らからすると売上割合は1〜2%ほどの分野であるがゆえに、それほど注力できるわけではなく、商品開発やコンテンツづくりなどの多くも外注されているとのこと。一方、専業でやっているベストワンが15年間かけて蓄積してきた専門性には競争優位性があり、それをベースとした接客力には絶対の自信を持っているようです。

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4.【市場環境】CAGR10%以上で伸びる主力市場

日本人のクルーズ人口は、グローバルで見たらまだまだ少ないものの、3年連続で過去最高を更新中。特に、ベストワンの売上構成の大半を占める外国船クルーズにおいては、年平均成長率は10%を超えて伸びています。
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また、インバウンド、グローバル市場への参入はこれからですが、政府もクルーズ環境の改善に取り組んでいる状況で、ベストワンでは今後3年を目処に売上の10%をインバウンドで取っていく計画(関連サイトの立ち上げ自体はいったん完了)。

海外のクルーズ人口は中国、台湾、シンガポール、インドなどが多いですが、まずは一点集中で台湾やシンガポールで推進したい、とのこと(クルーズ旅行に特化したOTAモデルは欧米以外はないので、競合に先駆けてアジア圏を開拓したい、という意図のよう)。

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なお、日本政府観光局のデータによると、訪日外客数は全体では2ヶ月連続で前年同月を下回ったものの、市場別では韓国を除く19市場(中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で11月として過去最高を記録しており、クルーズ人口の多い中国(前年同月比21.7%)、台湾(前年同月比11.4%)、シンガポール(前年同月比20.3%)も伸びていました。

 

5.【業績】毎期20%以上の成長(1Q進捗も良好)

業績の推移を見てみると、売上・利益ともに毎期20%以上伸びていて、今期1Qの進捗も良好(進捗率は、売上25.4%、営利・経常39%前後)

1Qの売上は創業以来過去最高の数字で着地でしたが、2019年9月末時点での足元の予約状況は2020年のGWも含めて堅調に推移(※)しているとのこと。予約の入るタイミングとしては2ヶ月前から半年前ぐらいに入るのが一般的ですが、人気のある長期連休のものを中心に1年前ぐらいから入る傾向にあり、早期化しているようです。
【お知らせ】2020年4月ゴールデンウィークチャーターまもなく完売のお知らせ!(2019年12月25日)

つまり、予約の取り合いは前倒しになって激化しているものの、予約が取れれば、ある程度先の数字が読めるようになっているということですね。

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また、季節変動を見てみると、業態として、そもそも1Q(8〜10月)は売上が上がりやすい傾向にあり、2Q(11〜1月)は下がり、3Q(2〜4月)、2Q(5〜7月)と上がっていく感じのようです。

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※前2Qの赤字は、そもそも売上・利益が相対的に低いタイミングで、M&A手数料や監査報酬の追加請求が重なった

  

6.【今後の期待】20〜30%の持続的成長

当面は主軸のクルーズ事業で30%成長を目指し、一方でM&Aや投資も進めるが、赤字を出してまで投資をするつもりはない、とのこと(前2Qのようにタイミングとの兼ね合いもありますが、基本的にはスモールスタートでノウハウを蓄積して拡大していく方針のようです)。

今後考えられる脅威として、グローバル企業の参入には注視しているそうです(基本的には参入障壁が高い分野なので、国内の既存OTA企業などが簡単に横展開で参入できるものではないが、欧米の既存のクルーズ旅行専業企業が国内参入してくるようになったら、それは脅威になる)。

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7.【四季報分析】まだ狙える上値

上記までの分析は、四季報発売(12/13)前に済ませており、四季報発売直前の株価は、inしてからは20%超になっていました。

四季報が出たら、僕は四季報ベースの数字をもとに、DUKE。さん(もっと言えばオニール)のスクリーニング指標を参考にしてスクリーニングするのですが、ベストワンドットコム社はそこでもリストアップされたので、ますます握力アップ!でした。

DUKE。さんのスクリーニング方法や僕自身の考え方が気になる方は、下記記事でまとめているので参照してみてください

barista-stock.hatenablog.com

barista-stock.hatenablog.com

 

四季報(2020年1集)の観点で見ると、株価は上方修正期待を織り込んでさらに上昇してきていますが、もう少しだけ上値を狙えそうかもしれません(ただし、2Qの特性上、短期的には上値は限定的か?)。

参考までに、簡単に算出してみると(旅工房のPER 38と、ベルトラのPER 60と、四季報予想のEPSを参考に)、以下のような感じ。

  • 株価 4,138円 = PER 38 × EPS 108.9
  • 株価 6,534円 = PER 60 × EPS 108.9

 

8.OTA同業他社の業績

最後に、参考までにOTA同業他社の業績推移をまとめて掲載しておきますね。

3926 オープンドア(旅行比較サイト「トラベルコ」の運営)

【前号比減額 ↓】

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6191 エボラブルアジア(「エアトリ」の運営)

【大幅増額 ↑↑】

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7048 ベルトラ(現地体験型オプショナルツアー特化型「ベルトラ」の運営)

【前号比増額 ↑ |😊会社比強気】

 

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6030 アドベンチャー(「Skyticket」の運営)

【前号並み →】

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6548 旅工房(「tabikobo」の運営)

【大幅減額 ↓↓】

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9.参考情報

・成⻑可能性に関する説明資料(2018/4/25)

 https://www.best1cruise-corp.info/ir/2018042501.pdf


・2019年7月期決算説明会(2019/9/26) - ログミーファイナンス

finance.logmi.jp

 

・直近の2020年7月期 1Q決算(2019/12/12) - 株探

kabutan.jp

 

・2020年7⽉期 第1四半期決算補⾜資料(2019/12/12)
 http://211.6.211.226/tdnet/data/20191212/140120191212436414.pdf

 

・ベストワンドットコム澤田秀太社長 - JapanStockChannel(YouTube

www.youtube.com

www.youtube.com

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そーせい(4565) - 2019年12月期3Q決算

昨日、2019年11月12日に、そーせいグループ(4565)の第三四半期決算発表がありました。ツイッターでも書きましたが、簡単にメモを残しておきます(2Qのときやってなかった…)。

2019年12月期第3四半期(1月-9月)ビジネスハイライトおよび連結業績について
2019年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2019年12月期 第3四半期報告書

 

3Q決算の概要

不確定要素があったので、厳密には計算していなかったものの、だいたい1Qと2Qの間ぐらいの数字(売上収益ベースで2,500百万円前後)で着地しそうかなと思っていました。

 

結果としては、それよりも少し上の2,714百万円で着地。最終益も3Q単期で10億超となっていました。

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今期通期で考えると、売上収益100億円を超えるには、4Q単期で2,300百万円ほど必要で、マイル・一時金以外でだいたい800〜900百万円ぐらいは安定して見込めるので、1,500百万円(13.8MD)ほどのマイル・一時金が獲得できればOKという計算に(僕のツイートの「18億円」は間違いでしたね…)。で、10月にはジェネンテック社から3MDのマイルストンを受領済み。

新規にGPCR関連疾患ターゲットを特定したことによりジェネンテック社より3百万米ドルを受領

 

下のスライド(2Q決算資料)を見ても分かるように、2Q時点では今期の事業目標はクリアしているので、4Qの焦点としては、売上収益100億円超達成に向けて残り11MDほどを受領できるかどうか、がポイントかと。 

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2019年12月期 2Q決算説明資料より

 

4Q決算の注目ポイント

短信の最後のページ、この2文は注目に値するかと。

・研究開発に関する既存の提携先からのマイルストンに関する収益を見込みます
・当社グループは、2021年までの事業活動のための十分な資金を確保しており、2022年後半までの資金を確保できるよう積極的に努めます。

引き続き、既存の提携先からのマイルストン受領の見込みについて触れられているのと、事業活動のための資金確保については、2Q短信では「2020年まで」だったのが、3Q短信では「2021年まで」と修正。研究開発費を四半期で10億円ほど使いながらも、事業活動資金を貯めることができるバイオ企業はなかなかないんじゃないかと。

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そして、4Qも半分が過ぎているので、あと1ヶ月半ほどでどんなことが期待できそうかをおさらい。下のパイプライン表(2Q決算資料)を見ると、提携プログラムでマイルの発生が見込めそうなのは下の3つあたりですかね。

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未提携パイプラインだと、下記の導出が期待できそうでしょうか。事業開発チームが世界を駆け回って交渉を進めている、という話は、たむやんもよく言っていたので、何かしらの交渉が進展してくれるといいですね。あと12MD!

  • GLP-1 / GLP-2
  • OX-1
  • Apelin
  • GPR35
  • H4
  • PAR2

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しかし、今日は大きく下げました(▲235円 / ▲9.39%)。直近、そこまで過熱感なかったし、決算内容的にもこれだけ下げる理由も分かりませんが…まぁ直近の下の窓(2,403円)を埋めたし(埋めすぎ)、チャート的にはサポートラインに来てるので、ここで反発してくれればいい調整になったと思えるのですが、さて。

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ここの決算翌日は地合いが悪いこと多い印象だけど、悪すぎた…(他責)

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こちらの記事もどーぞ

barista-stock.hatenablog.com

 

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